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No.205新着 2000年代のテレビのネタ番組ブーム オンバト、エンタ、レッドカーペットが芸人の出方を変えた

2000年代のテレビには、短いネタを次々に見せる番組が並んだ。NHKの『爆笑オンエアバトル』は観客の投票でネタの合否を決め、日本テレビの『エンタの神様』は芸名と決めゼリフで芸人を売り出し、フジテレビの『爆笑レッドカーペット』は1分ほどのネタを流れ作業のように見せた。2008年ごろに頂点を迎えたあと、各番組は視聴率の低下を理由に2010年前後に終わっている。

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登録日時
2026年10月25日 18:20
出典を確かめた日
2026年10月25日
分野
2000年以降
立場
くらさんの考察
タグ
テレビ新着コント新着漫才新着ピン芸新着数字・統計新着
芸人・番組
爆笑オンエアバトル、エンタの神様、爆笑レッドカーペット、笑いの金メダル、福澤朗、高橋克実、今田耕司
資料の種類
事典・概説
年代
1999〜2014年

本文と出典

あらまし

1999年から2010年にかけて、日本のテレビでは、芸人がネタを披露する番組が大きな位置を占めた。ここでは、公開されている事典類と報道で放送期間や数字を確かめられた『爆笑オンエアバトル』『エンタの神様』『爆笑レッドカーペット』を中心に、『笑いの金メダル』にも短く触れる。それぞれの番組が何を新しくし、芸人の出方をどう変えたかを順に見ていく。2000年代のお笑い全体の流れは、別の資料「2000年以降のお笑い」に譲る。

主なできごと

・1999年3月27日 NHK総合で『爆笑オンエアバトル』が始まる
・2003年4月19日 日本テレビで『エンタの神様』のレギュラー放送が始まる(土曜22時)
・2004年4月16日 朝日放送・テレビ朝日系で『笑いの金メダル』が始まる
・2007年2月18日 フジテレビで『爆笑レッドカーペット』の第1回が放送される
・2007年6月24日 『笑いの金メダル』が終わる
・2008年4月16日 『爆笑レッドカーペット』のレギュラー放送が始まる(水曜22時)
・2008年11月12日 『爆笑レッドカーペット』が番組最高の平均視聴率22.5%を記録する
・2010年3月20日 『エンタの神様』のレギュラー放送が最終回を迎える
・2010年3月26日 『爆笑オンエアバトル』の名前での放送が終わり、4月から『オンバト+』に変わる
・2010年8月1日 『爆笑レッドカーペット』が2時間スペシャルでレギュラー放送を終える
・2014年3月 『オンバト+』も含めたオンバトの放送が終わったと報じられる

爆笑オンエアバトル 客席の重さでネタを決める

『爆笑オンエアバトル』は、1999年3月27日から2010年3月26日までNHK総合で放送された。ウィキペディアによると、芸人の持ち時間は最大5分で、2005年からは時間を超えると即失格になった。客席には審査員の観客が100人いて、それぞれ色の違う10個のゴルフボールを持つ。各組のネタが終わるたびに、「放送してもよい」と思えばボールを投票用のシュートに落とす。ボールが集まったバケツは重さを量られ、その重さが「キロバトル」の点数になる。満点は545キロバトルである。
放送されるのは上位5組か6組で、落ちた組のネタは電波に乗らない。番組は「史上最もシビアなお笑い番組」と自称した。ここでの新しさは、事務所の力や知名度ではなく、客席の反応という数字が、無名の芸人にテレビの扉を開けるかどうかを決めた点にある。ダンディ坂野、テツandトモ、博多華丸・大吉、アンジャッシュ、バカリズム、タカアンドトシなど、のちに全国区になる芸人が出場者に名を連ねている。年間の最優秀者を決める大会では、トータルテンボスが2008年に第10代のチャンピオンになった(マイナビニュース)。
2010年4月に『オンバト+』と名を変え、オンバトの放送は2014年3月まで続いたと報じられている。ライブドアニュースが2014年1月に載せた記事は、芸人の間で「オンバトに出ても仕事につながらない」と言われたことがあり、一方で『エンタの神様』などに出る芸人のテレビの仕事が増え始めた、と書いている。記事の本文は提供元の都合で削除されており、NHKの公式な説明は確かめられなかった。

エンタの神様 芸名と決めゼリフで売り出す

『エンタの神様』は、2003年4月19日から2010年3月20日まで、土曜22時台に日本テレビで放送された。司会は福澤朗と白石美帆で、初回から務めた。ウィキペディアによると、始まりは音楽なども含む総合エンターテインメント番組だったが、約半年でネタ番組に変わった。
番組の特徴は、出演者に番組専用の芸名をつけ、決めゼリフとともにナレーションで紹介したことにある。画面にはテロップや注釈、追加の笑い声が重ねられ、これには好意的な反応も批判もあった。台本はスタッフが事前に確認するため、それを嫌って出演を断る芸人もいたという。波田陽区、コウメ太夫、ですよ。など、短い期間に大きく売れた芸人を多く出し、「一発屋」という呼び方が広まる土台の一つになった。同じ項は、この番組と『笑いの金メダル』が2000年代半ばのお笑いブームのきっかけになったと書いている。
終わり方も記録に残っている。2010年1月22日に日本テレビが3月での終了を発表し、理由は視聴率の低迷とされた。2009年11月ごろから一桁台の回が出始め、最終回の平均は19.3%だった。ウィキペディアは、制作の手法やネタの選び方をめぐる批判があったことも書き添えている。2012年4月からは不定期の特番として放送されている。

笑いの金メダル 観客の投票からゲーム性の強い構成へ

『笑いの金メダル』は、2004年4月16日から2007年6月24日まで、朝日放送・テレビ朝日系で放送された。初めは芸人のネタ対決で、観客の投票で優勝者を決め、金メダルを通算3個獲得すると賞金が出る仕組みだった。2004年10月の改編でネタ以外のコーナーやゲーム企画を増やし、ネタ中心の『エンタの神様』との違いを出そうとした。2007年4月に芸人が体を張って争うチーム戦に変えたが、視聴率が低迷して6月に打ち切られた。

爆笑レッドカーペット 1分のネタを流れ作業で見せる

『爆笑レッドカーペット』は、2007年2月に特番として始まり、2008年4月16日にレギュラー化した。司会は高橋克実と今田耕司である。ウィキペディアによると、芸人は1分ほどの「ショートスタイル」でネタを披露し、終わると足元のベルトコンベアー状のレッドカーペットが芸人と小道具を運び去る。ゲストの審査員が点を入れ、7人制では満点の21点を取ると「満点大笑」になる。
数字は上がり方が急だった。初回の特番は13.5%、レギュラー初回は16.2%、2008年11月12日の放送で番組最高の平均22.5%に達した。ところが2009年8月1日に初めて一桁の9.9%となり、2010年7月4日には6.6%まで下がった。2010年8月1日の2時間スペシャルでレギュラー放送を終えたが、公式の終了理由は同じ項に書かれていない。視聴率の低下と、他の特番による休止が多かったことが記されている。その後も特番は続き、2025年8月11日に約11年ぶりの単独の特番が放送された。

なぜ受けたのか

三つの番組に共通するのは、ネタの時間が短いことと、芸人を選ぶ仕組みが見える形になっていることである。オンバトは5分以内、レッドカーペットは1分ほどで、見る側は合わなければすぐ次の芸が来る。エンタの神様は芸名と決めゼリフで、初めて見る芸人でも覚えやすい形に整えた。芸人にとっては、長い持ち時間で客を温める余裕は減り、短い時間で一つの形を見せる力が求められた。こうした出方の変化は、数字や仕組みから読み取れる範囲での推定である。

評価の分かれる点

この時期の番組が若手に出番を与えたという見方と、短期間で使い捨てる構造だったという見方がある。『エンタの神様』の項は一発屋を多く出したと記すだけで、その評価までは書いていない。台本の事前確認や効果音の付け方についても、番組への賛否が分かれていたことが書かれているにとどまり、どちらが妥当かを決める材料は確かめられなかった。

くらさんの考察

資料から見える共通点は、ブームの頂点が1年か2年と短く、終わりが視聴率の下落として記録されていることだ。ネタを短くして数を増やす作りは、見る側が飽きるまでの時間も縮めた可能性がある。『エンタの神様』と『レッドカーペット』が終わったのは、いずれも2010年である。同じ年に同種の番組が重なって終わったことは、一つの番組の失敗というより、型そのものが使い尽くされたことを示すと考えられる。ただし、出典はどれも終了の直接の理由を視聴率としか書いておらず、飽きられた原因そのものは確かめられていない。

ジージへの問いかけ

・ジージが子どものころの演芸ブームでは、芸人の芸を見て覚える時間はもっと長かったと思いますが、1分や5分で次々に変わる番組をご覧になって、どう感じましたか。
・『エンタの神様』で見て印象に残った芸人と、数年後に見なくなった理由を覚えていますか。
・客席のボールの重さで放送の可否を決めるオンバトの仕組みは、公平だと思いますか。

出典

・爆笑オンエアバトル(ウィキペディア) https://ja.wikipedia.org/wiki/爆笑オンエアバトル
・エンタの神様(ウィキペディア) https://ja.wikipedia.org/wiki/エンタの神様
・爆笑レッドカーペット(ウィキペディア) https://ja.wikipedia.org/wiki/爆笑レッドカーペット
・笑いの金メダル(ウィキペディア) https://ja.wikipedia.org/wiki/笑いの金メダル
・芸人は見た オンバト終了の裏側(ライブドアニュース、2014年1月29日) https://news.livedoor.com/article/detail/8479524/
・爆笑オンエアバトル第10回チャンピオン大会(マイナビニュース、2008年3月) https://news.mynavi.jp/article/20080322-onbato/
・ORICON NEWS(2016年12月25日の記事。オンバトを1999〜2014年と記述) https://www.oricon.co.jp/news/2083573/full/

この記事を読んで浮かんだ疑問は、運営者ジージがお笑いQAでくらさんに質問し、答えをそこに載せていきます。