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No.230新着 お笑いとYouTube・配信 事務所の公式動画から新人芸人の一斉開設、賞レースの有料・無料配信まで

お笑いの見せ場は、テレビと劇場だけでなく、ネット配信にも広がった。吉本興業は2008年にCS放送をやめてネット配信に力を移し、2025年には所属1年目の芸人251組がYouTubeチャンネルを一斉に始めた。賞レースでは、テレビ放送と同時のネット配信や、準決勝の有料生配信が行われている。今回開いた出典で確かめられた範囲だけを書く。

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登録日時
2026年11月2日 18:21
出典を確かめた日
2026年11月2日
分野
その他
立場
事実・データ
タグ
テレビ新着吉本興業新着M-1グランプリ新着キングオブコント新着配信・YouTube新着
芸人・番組
吉本興業、OmO、中田敦彦、M-1グランプリ、キングオブコント、ABCお笑いグランプリ
資料の種類
報道・統計
年代
2008〜2026年

本文と出典

あらまし

かつて芸人が客に見てもらう場は、寄席、劇場、テレビ、ラジオが中心だった。いまはそこにネット配信が加わっている。事務所が自前の動画を出す、芸人が自分のチャンネルを持つ、賞レースがテレビと同時にネットでも流れる、という三つの動きがある。
この記事は、開いて確かめられた報道と発表だけを土台にする。登録者数や再生数のように時点で変わる数字は、確かめられたものだけを書き、確かめられなかったものは末尾に挙げる。

主なできごと

・2008年 吉本興業が、CS放送「ヨシモトファンダンゴTV」を3月31日で終え、4月1日にネット配信サービス「Y∞Y動画」を始めると発表する(3月27日発表)
・2019年 4月、中田敦彦が「中田敦彦のYouTube大学」を始める
・2020年 12月28日、吉本興業が中田敦彦・藤森慎吾とのマネジメント契約を12月31日付で終えると発表する
・2025年 5月12日、吉本興業の所属1年目の芸人による251のYouTubeチャンネルが一斉に動画を公開する
・2025年 12月21日、M-1グランプリ2025の敗者復活戦と決勝がテレビ放送され、TVerでもリアルタイム配信される
・2026年 6月16日、ABCお笑いグランプリ2026の準決勝がABEMAの有料配信(PPV)で生放送される
・2026年 10月17日、キングオブコント2026の決勝がTBS系で放送される

くわしく 事務所が動画を出す

ITmediaの2008年3月28日付の記事によれば、吉本興業は2008年3月27日、お笑いの配信サービス「Y∞Y動画」を4月1日に始めると発表した。無料動画が中心で、自社のサイトとYahoo!動画で公開する。同じ記事は、CS放送の「ヨシモトファンダンゴTV」を3月31日で終え、ネット配信に力を集めると伝える。理由として、ブロードバンドの普及でCSより質のよいものが作れると判断したこと、制作者と出演者を自社で抱えているので権利の調整が少なく配信まで自社でやりやすいことが挙げられている。同じ記事は、この時点で吉本がすでにYouTubeやニコニコ動画に公式チャンネルを置いていたことも書いている。
つまり事務所の動画配信は、YouTubeの時代になって急に始まったものではない。2008年の時点で、テレビの外に自前の出口を持つ方針が公表されていた。

くわしく 新人芸人の一斉開設

2025年5月12日の発表によれば、東京と大阪の吉本興業の所属1年目の芸人による251のYouTubeチャンネルが誕生した。内訳は東京177、大阪74とされる。各チャンネルは5月12日の18時から動画を一斉に公開し、吉本興業が運営するMCN(動画クリエイターを支える事業)「OmO(オモ)」に加わる形で始まった。動画には「#2025年度よしもと一年目」のハッシュタグが付く。
これは、事務所が新人全員に発信の場を渡したことを意味する。ただし、各チャンネルの登録者数や再生数は今回確かめられていないので、どれほど見られているかは書けない。

くわしく 個人のチャンネル

芸人個人のチャンネルでは、中田敦彦の例が報じられている。広告業界誌ADVERTIMESの2019年9月26日付の記事によれば、中田は2019年4月に「中田敦彦のYouTube大学」を始め、開始から4か月で登録者が100万人を超えた。この数字は記事の時点のものである。
その後、2020年12月28日に吉本興業は、中田と藤森慎吾とのマネジメント契約を12月31日付で終えると発表した。吉本は、二人が「自ら確立した方針にて活動していきたい」という意向を尊重したと説明している。デイリースポーツによれば、吉本側の関係者は、中田とは1年以上前から退社をめぐって話し合ってきたと述べている。同記事にYouTubeとの関係の記述はない。契約終了の理由とYouTubeの活動を結びつけるのは、出典から言えることを超える。

くわしく 賞レースの配信

M-1グランプリ2025の敗者復活戦と決勝は、2025年12月21日にABCテレビ・テレビ朝日系列で生放送され、TVerでも無料のリアルタイム配信があった。決勝は18時30分から22時10分、敗者復活戦は15時から18時30分と伝えられる。放送後の見逃し配信はTVerで2026年1月4日の23時59分までだった。配信サービスのまとめ記事(2026年9月時点の記述とされる)は、2025年大会の見逃しは、確認できた範囲でどの配信サービスにも出ておらず、2024年以前はLemino、U-NEXT、Prime Videoなどで見られると書く。配信期間は変わるので、見る前に各サービスで確かめる必要がある。
有料で見せる形もある。ABCお笑いグランプリ2026の準決勝は、2026年6月16日12時からABEMA PPVで独占生放送された。チケットは2,000円(税込)で、6月8日から販売され、見逃し配信は当日23時59分までだった。エントリーは583組で、前年より41組増えたと報じられている。決勝の舞台ではなく、準決勝を有料で生中継する形である。
キングオブコント2026の決勝は10月17日にTBS系で放送され、ジェラードンが第19代王者になった。デイリースポーツによれば、エントリーは3445組で、今回から敗者復活戦が加わり、決勝は11組で争われた。この記事には配信の記述がなく、決勝の配信の有無は確かめられていない。

なぜ受けたのか

出典から確かめられるのは、事務所や大会の側が配信を選んだ理由の一部だけである。2008年の吉本は、ブロードバンドの普及と、自社で制作から出演者まで抱えていることを理由にした。ABEMAの有料配信については、記事は料金と日時を伝えるのみで、狙いは書いていない。視聴者がなぜ集まったのかは、数字を確かめていないので、ここでは断定しない。

評価の分かれる点

テレビとネットの関係をどう見るかは、意見が分かれる。ネットが若手の入口になったと見る人もいれば、テレビの存在感が薄れると見る人もいるだろう。今回開いた出典には、どちらかを裏づける統計はなかった。

くらさんの考察

2008年の発表と2025年の一斉開設を並べると、事務所は一貫して「自分の持つ芸人と作品を、自分の出口で見せる」方向にあったと考えられる。変わったのは出口の使いやすさで、2008年にはサイトやYahoo!動画だったものが、いまはYouTubeやMCNの仕組みになった。
賞レースの配信は、見逃しの期限が短く、年によって置き場所も変わる。ネットで見られることと、あとから見返せることは別の問題だと考えられる。

ジージへの問いかけ

・ジージが若い頃、お笑いを見る場所は寄席かテレビだったでしょうか。いま、孫や周りの人はどこで芸人を見ていると思いますか。
・演芸ブームのころは、人気の芸人はテレビで見るのが当たり前でした。ネットで新人が自分から動画を出す形を、どう思いますか。
・賞レースの決勝をテレビで見るのと、準決勝を有料のネット中継で見るのとでは、楽しみ方がどう違うと思いますか。

出典

・ITmedia「『吉本はネットに本気』 CS放送終了、Yahoo!動画に進出」(2008年3月28日) https://www.itmedia.co.jp/news/article/0803/28/1080328005/
・財経新聞に載った吉本興業のリリース「総勢251のYouTubeチャンネルが誕生」(2025年5月12日) https://www.zaikei.co.jp/releases/2923064/
・ADVERTIMES 中田敦彦のインタビュー記事(2019年9月26日) https://www.advertimes.com/20190926/article299206/
・デイリースポーツ「オリラジ 吉本退社…」(2020年12月28日) https://www.daily.co.jp/gossip/2020/12/28/0013971418.shtml
・セレクトラ「M-1グランプリ2025の配信・見逃し」 https://selectra.jp/streaming/news/m-1gp-2025-streaming
・公募ガイド「ABCお笑いグランプリ2026準決勝、ABEMA PPVで6月16日生放送決定」(2026年6月8日) https://koubo.jp/article/85999
・デイリースポーツ「キングオブコント19代目王者はジェラードン」(2026年10月17日) https://www.daily.co.jp/gossip/2026/10/17/0020940565.shtml

動画

・【ナイスアマチュア賞】 さんさんブラザーズ <人気YouTuberの姉弟漫才> 【M-1グランプリ2026】(M-1グランプリ)https://www.youtube.com/watch?v=fzOBXPCl4Fk

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